千葉市美浜区の動物病院|海浜動物医療センター

小児科(仔犬・仔猫科)

仔犬・仔猫科(小児科)

新しく家族になった可愛い子犬や子猫たち。最初の1年は、その子が健康に暮らしていくための基礎を築くとても大切な時期です。ワクチンをはじめとする予防や、丈夫な身体作りに欠かせない栄養管理、社会化やしつけトレーニングなど、やるべきことが盛りだくさんで大変な場面もありますが、同時に、この時期でしか味わうことのできない大切でかけがえのない1年でもあります。
当院では、子犬・子猫の育成・健康管理に力を入れており、各分野の専門スタッフが子犬・子猫とそのご家族の暮らしを様々な面からサポートいたします。

よくある質問

  • ごはんを食べない
  • 今のごはんの種類や量が正しいかわからない
  • トイレを失敗してしまう
  • うんちを食べてしまう
  • しつけをしたいが方法が分からない
  • 予防は何からすればいいか知りたい
  • 屋外で仔猫を保護した

当院で行えること

  • 定期健診・定期予防
  • マイクロチップの挿入・登録
  • 仔犬・仔猫特有の病気の治療
  • 避妊・去勢手術
  • 栄養指導・食事管理
  • 爪切りや足裏バリカンなどのお手入れ
  • デンタルケア・歯みがき指導
  • 仔犬の社会化(パピークラス)、トレーニング
  • ドッグランでの運動
  • 保護猫の里親募集のお手伝い

仔犬の1年目のスケジュール例

仔犬・仔猫でよくみられる病気

生後間もない仔犬や仔猫は、免疫機能や内臓機能が未発達で環境変化の影響を受けやすいため、日々の体調管理には特別な配慮が必要です。
大人では問題ないような病気でも、あっという間に重症化し命に関わるケースも少なくないため、この時期の体調不良は決して様子を見ずただちに受診することをおすすめします。

内部寄生虫感染症

消化管内に寄生虫が感染し下痢や嘔吐、体重減少などの症状を引き起こす病気です。
代表的なものにはコクシジウム、ジアルジア、トリコモナス、回虫、鉤虫、瓜実条虫などが挙げられ、繁殖施設から迎えた仔犬や仔猫、屋外で生まれ育った仔猫で多く見られます。多頭飼いのお家では知らないうちに感染が広がってしまうことも多いため、先住犬・猫がいる場合しばらくの間隔離するなど居住スペースを分け、便の取り扱いには十分注意をしましょう。
症状が長期にわたる場合や大量寄生を起こしている場合、命に関わることもあるため、下痢や嘔吐などの消化器症状が見られた際は出来る限り早期に受診をしてください。
また、一度の検便では寄生虫を検出できないケースもあるため、生後半年未満の仔犬・仔猫を迎えた方は、複数回検便を行うことをおすすめします。診察や検査から寄生虫感染が疑われた場合、寄生虫の種類に応じた駆虫薬で治療を行います。

低血糖

低血糖とは、血糖値が正常範囲を下回った状態を指し、十分な食事量を取れていない場合や食餌の間隔が開きすぎる場合、過度な運動、寄生虫感染などをきっかけに発症します。症状は、元気がなくなる、ぐったりする、下痢や嘔吐、けいれんなどが挙げられ、発見が遅れると亡くなるケースもあります。
食の細い小型犬や発育の遅れた仔犬・仔猫を迎えた場合、最低でも1日3回以上食事を与えましょう。フード以外にも食間におやつを舐めさせたり、ストレスのない環境作りも重要です。また、ウイルス感染症による体力の消耗、ストレス、食欲低下も低血糖の原因となるため、定期ワクチン接種を行い感染症予防に努めましょう。

異物誤飲

本来食べてはいけないものを飲み込んでしまう状態を指します。好奇心旺盛な子犬や子猫は、遊んでいるうちに異物を飲み込んでしまうことが珍しくありません。よくあるものには、おもちゃの一部、タオルなどの布、ペットシーツ、竹串、くつ紐、石、たばこ、人の内服薬、観葉植物などが挙げられます。
ネギ類やチョコレートをはじめとする人の食べ物は、重篤な中毒を引き起こすことがあり、また、尖った異物やヒモ状の異物は、腸閉塞や消化管穿孔を起こし最悪の場合命を落とすこともあります。
異物誤飲を発見した場合、食べた現物を持参し直ちに受診することをお勧めします。異物誤飲は飼い主様が気をつけることで100%防げるものです。口の届く場所に食べてはいけないものは置かないようにし、また、小さいうちからおもちゃ以外のもので遊ばない・拾い食いをしないトレーニングを行うことも異物誤飲の予防になります。

骨折・脱臼

強い衝撃により、骨が折れたり関節からずれてしまう状態をいいます。
どの年齢でも起こり得る怪我ですが、骨折においては2歳以下が全体の約90%を占めるというデータもあります。
子犬や子猫は、骨や関節、それらを支える骨格筋が未発達であり外部からの衝撃に弱いため、日常のちょっとしたことが怪我に繋がってしまいます。特に、体格が小さく骨も細い小型犬に多く見られ、抱っこや椅子からの落下、フローリングで滑って転んでしまった、うっかり踏んでしまったなどが原因の上位を占めます。
怪我の部位や患部の状態により治療法は様々ですが、重度な場合は早期の手術と長期の安静が必要になります。歩き方がおかしかったり、身体を痛がる場合、すぐに受診をしましょう。

小児科で代表的な病気

  • ジアルジア症
  • トリコモナス症
  • コクシジウム感染症
  • 回虫症
  • パルボウイルス感染症
  • ケンネルコフ
  • ねこかぜ(FVR)
  • 猫伝染性腹膜炎(FIP)
  • 皮膚糸状菌症
  • ノミ感染
  • 毛包虫症(アカラス)
  • 疥癬
  • 耳ダニ症
  • チェリーアイ
  • 中毒
  • 乳歯遺残
  • 潜在精巣
  • 外陰部低形成
  • 鼠経ヘルニア
  • 臍ヘルニア
  • 口唇口蓋裂