あたらしいスタッフが2名、加わりました。広い視野を。

海浜動物医療センター・はせがわ動物病院に今年4月、あたらしいスタッフが加わりました。動物看護士1名、トリマー1名です。2人が飼い主のみなさんのお役にたてられるよう、しっかりと指導していきます。

数ある動物病院の中から、当院を選んだ2人の期待にもこたえる必要があります。あふれるやる気を成長に結びつけ、この病院にしてよかったとおもってもらえたらとおもいます。

2人にとっては、社会人デビューでもあります。私もひさしぶりにスーツを来て、入社式に出席しました。

動物病院で働いていると、ほとんどスーツを着る機会がありません。動物病院の外に出ることがないので、視野も狭まりがちです。獣医学生時代も講義・実習が多く、大学にこもってばかりの生活。動物病院で働きはじめると、朝から夜まで仕事。休日は平日が多いので、土日休みの知人と会うことも難しい。だんだん、社会や世の中と離れた世界で生きることになります。

実習に来る学生から「いまのうちにやっておいたほうがいいこと、ありますか?」との質問を受けることがあります。

「いろいろな世界をみるといい」

そう、答えています。いまは旅行に出かけることが難しいですが、たしか、先日読んだ新聞に、青春は「恋愛、旅行、読書」と書いてありました。その通りだとおもいます。恋愛は真剣に、読書はいろいろな分野を、旅行は近所でも遠方でも。旅行というと、どうしても遠方をイメージしますが、旅と置き換えれば、詩人の長田弘さんがある詩集で表現していたように、朝目覚めて、窓辺に歩み寄るのも旅、ということになります。世界を日々、時々、あたらしいものとしてとらえられたら、旅はどこにでもあります。

視野を広げると何がいいか。私も自慢できるほど視野が広いわけではありませんが、飼い主さんとの何気ない会話で役立つというのもありますが、自分の人生が豊かになるというのも大きいです。実利的な部分もあるかもしれませんが、仕事やプライベートでしんどいときに、普段の自分とは関係のない知識や世界観が自分を救うこともあります。私は宇宙や物理学のニュースを耳にすると、ワクワク・ドキドキします(「素粒子物理学を覆すミューオンの挙動、未知の物理法則が存在か」)。

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