今日の空 2018.11.16 あこがれの職業になるだろうか

海浜動物医療センターでは職場体験の中学生を受け入れています。先日も3校から計5人の生徒さんがやってきました。生徒さんたちは診察に同席したり(協力していただいた飼い主のみなさんに感謝いたします)、手術の様子をモニターで見学したり、聴診器で心臓の音を聞いたり、いろいろな体験をしていきました。

職場体験の最後は、質問時間。私がいろいろな質問にこたえます。

・この仕事(獣医師)に必要な資質は何ですか。

・どんなことにやりがいを感じていますか。

・この仕事で大変なことは何ですか。

・中学生に望むことは何ですか。

中学生にわかるように(少しでも実感できるように)言葉を慎重に選びながら答えていきます。簡単すぎても大切なことは伝わらず、細かすぎるとかえって理解できない。

将来、動物にかかわる仕事につきたい、そう考えてやって来る生徒さんもいます。獣医師になりたい、そんなふうに具体的に口にすることもあります。

もしかしたら、その子にとって、私が初めて会話をする獣医師かもしれない。その子にとっての獣医師のイメージが、私を通して形成されるかもしれない。考えすぎかもしれませんが、私が悪いイメージを与えれば、その子の中で、獣医師になりたいという夢は消え失せてしまうかもしれない。

だから、中学生や小学生と話をするとき、私は気を引き締めます。大人なら、世の中にはいろんなタイプの人がいるからね、その人がその職業を代表するわけではないからね、というのはわかりますが、小学生や中学生はそう考えないかもしれない。

逆に、私がいいイメージを与えれば、その子の夢は膨らむかもしれない。

皆さんはご自身の仕事のやりがいは何だとお考えですか。どんな資質があるといいでしょう? 子どもたちを引きつけるような説明ができるでしょうか。

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