獣医師日記
今日の空 2018.09.11
秋らしい風が吹いて、空にただよう雲にも季節の入れ替わりを感じるようになりました。
病院での当直がつづいて、3日ぶりに帰宅した今朝、水たまりに秋空が映っていました。この写真を撮る少し前に、もっと美しい水たまりがあったのですが、バッグから重いカメラを取り出すのが面倒で、そのまま撮らずにいました。おおげさにいえば、そこがプロとアマの差なのでしょう。最高の一枚を撮るのに貪欲であるか、そこまでは・・・というところなのか。
ひさしぶりに会った子どもたちは、少し成長している気がした。2歳の次男は顔つきがちょっとちがって、発話も少し進んでいた。
子どもの成長というものはすごいなあとおもう。最終的には何十兆個という細胞になる人間の体ですが、子どもは爆発的な勢いで細胞分裂を繰り返して、体を完成に近づける。細胞分裂が盛んなほどに、DNAのコピーエラーのリスクが高まるはずだが、たいていの場合、子どもたちはいわゆるガン細胞を生み出すこともなしに、しっかりと大人になる(これは不思議なことだとおもう。年をとるとガンになるリスクが高まるが、それは長生きした分だけDNAをコピーする回数が増え、コピーエラーの確率が高まる・・・というのがガンの一因とされているからで、そうであれば、これほど活発な幼少期の細胞分裂時にガンを生み出さずにいるのは驚異的なことだとおもう。私もそうした幼少期を経ていまにいたっているわけで、自分の体に感謝したい)。