「いいひと」であることは当たり前

大村はまさんの『教えるということ』に、学校の先生に必要なものについて、こんな趣旨の文章がありました。

「いいひと」「やさしいひと」というのは当たり前です。それは学校の先生うんぬんの前に、人間として当たり前に必要なことです。学校の先生に必要なのは、常に勉強・研究する姿勢です。

獣医師や動物看護師もおなじだろうとおもいます。やさしくない獣医師、いいひとではない動物看護師、そんな人間にペットを安心して預けられるはずはありません。

やさしさ、誠実さ、あたたかさ・・・そういうものは獣医師以前の問題です。そのうえで、いかに最新の知識と技術習得を心がけるか。その意味で、勉強熱心であることも、当たり前なことです。勉強していることを、ことさら他人に話すというのは「わたしはやさしい人間ですよ」といいふらしているのとおなじことなのでしょう。

そうは書いてみたものの、私もまわりのスタッフに「いまはこんなことを勉強している」などと「宣伝」していますから、自省しなければなりません。私にも人間としての弱さがありますから、自分のがんばりをつい強調することもあります。

 

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