手術のときに使う麻酔モニターの調子が悪いので、いつもお世話になっているF社にチェックを依頼しました。強風が吹いていたにもかかわらず、夜、担当者の方が機器のチェックにいらっしゃって下さいました。モニターがなければ安全に麻酔をかけることはできない、つまりは手術ができないというわけで、迅速に対応して下さったことを本当にありがたいとおもっています。

五感を使っての診療は基本中の基本ですが、機器がなければ、わからないものは沢山あります。麻酔中、動物はきちんと酸素を取り込めているか、低血圧に陥っていないか、過換気になっていないか・・・刻々と変わる動物の状態を知るには、精密なモニターが必要です。私たちの仕事を成り立たせている、いろいろな機器、その機器を生産している企業や人々・・・無数に存在するそうした方々に改めて感謝します。

ところで、その担当者の方と短い時間ながらも、やや私的なことも含めてお話をすることができました。動物病院という狭い空間で働いている私たちは、ときに視野狭窄に陥ることがあって、私たちとは違う角度でものをみている方の言葉や感受性はとても勉強になります。モニターが正常に作動することはとても大切ですが、こうした出会いも大切にしたいと考えています。Oさん、天気が悪い夜、わざわざありがとうございました。

ところで、写真はナショナルジオグラフィック日本版9月号、粕谷徹さんによる「身近な海でつながる生命」からの一枚です。「海藻のアカモクに産み付けられたシワイカナゴの卵塊」。不思議な美しさに満ちていますね。この雑誌を定期購読しているのは、世界の美しさと豊かさを知ることができるからで、視野を広めるにも役立っています。良質な雑誌。おすすめです。